戸建ての家の購入を検討してるんだけど、やっぱり理想の我が家にするなら建売住宅よりも注文住宅のほうがいいのかな・・・。
建売住宅でも十分に満足できる我が家にできるよ!建売住宅で失敗しないためには押さえておくべきポイントを教えるね。
僕には子どもの頃から地下に音楽スタジオのついた家に住みたいという夢がありました。大人になっていざ家を購入しようと検討した結果、都内に地下スタジオつきの家を建てるには想像以上の資金が必要となることがわかりました。
夢をあきらめて建売住宅にするか、莫大なローンを抱えて夢を実現するか散々迷いましたが、家は僕だけでなく家族のものでもあるということで泣く泣く夢を諦めて建売住宅を購入しました。
しかし、夢を諦めた割に建売住宅でも満足することができましたので、注文住宅と建売住宅のどちらにするか迷っている方に、建売住宅で失敗しないための5つのポイントをお伝えします。
- 戸建を購入する予定がある方
- 注文住宅と建売住宅のどちらにするか迷っている方
- 建売住宅の購入で失敗したくない方
建売住宅で後悔/失敗しないための5つのポイント
建売住宅と注文住宅で悩まれている方。資金と時間に余裕があって、理想の我が家がイメージできている方であれば注文住宅がおすすめです。
しかし、注文住宅はハードルが高いなと言う方は建売住宅でも注意すべきポイントを押さえることができれば満足できる家に出会うことができます。
建売住宅の購入で失敗しないためのポイントは次の通りです。
- 建売住宅は大手ハウスメーカーを選択すること
- 購入する気のない高級物件は内覧しないこと
- 土地を選ぶ際の注意ポイントを押さえること
- 周囲の生活レベルを確認すること
- 購入契約の前に販売元と交渉すること
それぞれのポイントを詳しく解説していきます。
建売住宅は大手ハウスメーカーを選択すること
建売住宅は、大手ハウスメーカーから地元工務店まで幅広いメーカーが販売しています。断言しますが、悩むことなく大手ハウスメーカーの家を選択しましょう。大手ハウスメーカーの家を選択することをおすすめする理由は次の3点です。
- 保証の充実性が段違いであること
- 意外とコスパがよいこと
- プチリフォームしやすいこと
それぞれ補足しますね。
保証の充実性が段違いであること
家を購入して一生住むとしたら30年、長いと70年くらい住み続けることになります。家は高価ですが残念ながら消耗品です。メンテナンスしないと長く安心した生活は得られません。
メンテナンス(いわゆるアフターサービス)の内容/質が大手ハウスメーカーと地元工務店では大きく異なります。
大手ハウスメーカーのアフターサービスは最近だと30年保証が標準になってきています。購入後、半年、1年、3年・・・と定期的に無料点検が行われ、家に異常がないかを細かく検査してもらえます。
一方、地元工務店の場合は、何か異常を感じた際に依頼をすると検査してもらえるといった感じです。これだと問題が大きくなるまで気付くことができないので、問題発生時には修理に結構なお金が必要となったり、危機的な問題の場合は取り返しのつかないことになってしまいます。
また、一番のリスクが工務店の倒産です。年間何千という企業が倒産しているこのご時世、昔よりも倒産は現実味を帯びています。大手ハウスメーカーだから絶対に安心とは言い切れませんが、地元工務店よりも倒産リスクは低いです。長い目できちんとケアしてくれる安心感はものすごく大事なポイントです。
意外とコスパがよいこと
大手ハウスメーカーは広告宣伝費や人件費がかかっているので高いというイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。実際にそれも一理あります。しかし、これらを補って有り余るくらい大手ハウスメーカーにはメリットがあります。
それは、部材を大量発注することで質の良い部材を安価に揃えられることです
特に木造建築の場合、使用する木の質で家の耐久性や保温性が決まります。同じような立地、規模感、設備なのに全然価格の違う建売があった場合、安い家は使っている部材が安物のことが多いです。
工務店では、建築する家の絶対数が大手ハウスメーカーと異なるため、同じ部材を仕入れようとした時の単価が高くなります。
しかし、大手ハウスメーカーは一度に大量の部材を仕入れることができるため単価を抑えることができ、同じ価格で良質な部材を使用することができます。また、部材の品質管理も大手ハウスメーカーのほうが独自の検査基準や品質基準を持っていることが多いので、工務店と比べるとしっかりしています。
家の骨組みとなる部材の質は、長く住む家の寿命に大きく関わってきますので大変重要です。意外とコスパがよい理由はそこにあります。
プチリフォームしやすいこと
大手メーカーの場合、建売とは言え、色々な追加オプションが揃っています。
- キッチンに棚を追加したい!
- 壁にタイルを貼りたい!
- 庭にウッドデッキを追加したい!
そんな時に工務店だと別のメーカーや工事会社を自分で探して注文することになりますが、大手メーカーの場合は、メーカーに頼めばやってもらえます。勿論、費用はかかりますが、元の家の状態に一番詳しいので、追加で何かを取り付ける際も安心です。
大手ハウスメーカーの建売の場合は、追加費用を払えば内装も少しは変更できるので、注文住宅よりは安くアレンジすることもできます。
購入する気のない高級物件は内覧しないこと
家の購入を検討し始めてから実際に購入するまでには複数の家を内覧することになります。良さそうな物件と出会えた際に即決できればよいのですが、中々勇気が出ないものです。
良さそうな物件に出会えた際は、「他の人も良いと思うに違いない」との思いになるため、すぐに購入しないと他の人に買われてしまうかもしれないと焦る気持ちにもなります。
そんな時に、この家でよいと決断する最後の決め手を得るために、他の家も内覧しに行くことになります。
この場合の内覧時の注意ポイントは、購入できない価格帯の家(手の届かない高級住宅)は絶対に見に行かないことです。
高い家にはそれ相応の理由があるもので、今見に行っている家よりも設備が整っているし、広いし、オシャレだし・・・と、今の家の購入意欲が下がるだけの結果になることは目に見えています。
家の場合は数百万から数千万の違いが出て来ますので、資金の問題は大抵の場合簡単にどうこうできる問題ではありません。そんな手の届かない家への憧れを抱いてしまっているうちに本命だった家が売れてしまっては元も子もありませんよね。内覧は、同じ価格帯かそれよりも安い価格帯の家に絞りましょう。
内覧時の注意ポイントを詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
土地を選ぶ際の注意ポイントを押さえること
戸建ては土地もセットで販売されているので建物に目がいきがちになりますが、土地も重要です。土地を選ぶ際に押さえるべきポイントは次の通りです。
- 地盤がしっかりしていること
- 日当たりが良いこと
- 風通しが良いこと
- 幹線道路・高速道路の近くではないこと
- 航空路に属さないこと
- 家の前の道路が車の抜け道にならないこと
- 家の前の道路が一方通行又は中央分離帯付きではないこと
- 駅やバス停から家までの道に坂がないこと
- 周辺に気になる臭い源がないこと
- T字路の中心に位置しないこと
色々とポイントをあげました。詳しく知りたい方はこちらの記事にまとめてありますのであわせてご覧ください。土地の条件を満たさないと、いくら内覧をして建物を気に入っても住み始めたあとで後悔することになってしまいますので注意してくださいね。
周囲の生活レベルを確認すること
大型の分譲住宅であっても、数件の建売販売でも、周囲の生活レベルを把握しておくことは重要です。
生活レベルとは、どの程度の年収の人達が暮らしているのかということです。想像できますよね?自分よりもあまりにも年収の高い人達ばかりが住んでいると、子どもの習い事であったり、付き合いにもお金がかかってしまいます。また、自分よりもあまりにも年収が低い人達ばかり住んでいると自分たちばかり贅沢しているような感覚に陥ってしまいます。
ここで大事なのは絶対的な年収ではなく、自分を中心とした相対的な年収です。
一般的に年収が1,000万円は高収入に分類されますが、もしご自身の年収が5,000万円であれば周囲が年収1,000万円の人達ばかりだと少し価値観があわないかもしれません。年収5,000万円もあれば迷わずに注文住宅を購入すればいいと思いますけど。
大型分譲住宅の場合は、同じくらいの価格帯の家が多数販売されるので、同じくらいの年収の人が集まりやすくなりますので大きな問題はありません。しかし、数件の区画で販売される建売の場合、周囲にはすでに多くの人が住んでいます。住み始めてからのトラブルを未然に防止するためにも自分と同じくらいの年収の人達が住んでいることを確認することが望ましいです。
購入契約の前に販売元と交渉すること
最後のポイントは精神論みたいになりますが、購入前にできる限りのわがままを販売元に対して交渉してみることです。人は誰でも得したと思えるか思えないかで満足感が変わってきます。例えば3,000万円で購入する予定だったものが2,500万円になったり、家具はついてこないはずだったのに家具をつけてもらえたら得したと思いますよね。
戸建ての場合は、自分が住んだ時のことを考えて設計に反映することができないので、住み始めてから違ったなと思うことがでてきます。このときに、ここは違ったけどあそこは得したなと思えることが大事になってきます。
僕の場合は、芝生の庭付きの建売を購入したのですが、購入時点ではまだ芝生を張る前だったので、無償で庭の一部分にオシャレな花壇を設置してもらったり、リビングの壁に追加でエコカラットを張ってもらったりしました。
意外と言ってみるものだなと思うことが多くありました。言わずに後悔するよりはダメ元で交渉してみましょう。
まとめ
本当は注文住宅が良かったのに諦めることになる理由としては、資金不足、土地から探すのが面倒、完成した家を見てからじゃないと不安、・・・といったところでしょうか。
僕は、これら全ての理由から諦めましたが、建売でも大満足の家と出会うことができました。その理由はこれまで説明してきた5つのポイントを全て満たしたためです。
皆さんも同じような不安を感じられている方は5つのポイントを確認していただき、納得のいく戸建購入を実現してください。
- 建売住宅は大手ハウスメーカーを選択すること
- 購入する気のない高級物件は内覧しないこと
- 土地を選ぶ際の注意ポイントを押さえること
- 周囲の生活レベルを確認すること
- 購入契約の前に販売元と交渉すること
以上、最後まで読んでいただきありがとうございます。
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