在宅勤務だと部下の働いている姿が見えないから、どうやってマネジメントすればいいか悩んでいます・・・。
在宅勤務で部下をマネジメントするには時間管理ではなく、成果管理に切り替えることが重要だよ!詳しく解説するね!
在宅勤務(テレワーク)という働き方が急速に普及しています。部下をお持ちの管理職・職制の方々は、在宅勤務をしている部下の仕事をどのように管理・マネジメントすればいいか悩まれているのではないでしょうか。
僕自身も在宅勤務をしていますし、勿論部下も在宅勤務をしています。そんな中、部下の仕事を上手に管理するには、オフィス勤務時とは異なる考え方をする必要があると気が付きました。
それは、「時間管理」から「成果管理」への切り替えです。
本記事では、在宅勤務でも問題なく部下のマネジメントを行えるようになるため、時間管理、成果管理がどのように違うのか、実際にどのように運用すればよいかを解説していきます。
- 在宅勤務で部下を管理しなくてはいけない方
- 在宅勤務で部下を管理するコツを知りたい方
オフィス勤務と在宅勤務の違い
在宅勤務で部下を管理するコツを説明する前に、オフィス勤務と在宅勤務の違いを理解しておきましょう。これらの働き方の違いを理解しないことには、適切なマネジメントは行えませんからね。
オフィス勤務の特徴
オフィス勤務は昔からの一般的な働き方で、毎日オフィスに出社し、仕事が終わるまでオフィスで仕事を行います。上司は半期の目標を設定し、部下に展開します。そして部下は半期の目標を月や週単位の細かい目標に落とし込んで日々の業務に取り組みます。
上司は部下の仕事を近くでみることができるので、目標通りに進捗しているか、課題は発生していないかを適宜確認することでマネジメントを行います。評価については、基本的には成果に対して行いますが、それとは別に勤務時間も評価に影響することが多くなります。
これは、評価する側も人間なので、どうしても毎日遅くまでオフィスで頑張っている人の評価を高めたくなる心理が発生するからです。実際は、短時間で成果をあげている人の評価を高くしなくてはいけないのですが、評価する人の人間性によっては、毎日残業しているメンバーの評価が高くなることがあります。
本来よろしくない日本の慣習ですが、どれだけ成果をあげたかというよりも何時間オフィスにいたかという点が評価されてしまうということです。
勿論、日本の企業でも労働裁量性の勤務形態を採用していることも多いので一概には言えませんが、現在でも多くの企業で時間管理の風習は残っています。
在宅勤務の特徴
一方で在宅勤務という働き方はオフィスに出社する必要はありません。仕事の開始と終わりも自己申告制で、実際に何時間働いたかは誰にもわかりません。
詳しくは以下の記事を参考にしていただきたいのですが、在宅勤務の評価は完全な成果主義になります。仕事に費やした時間で評価したくても、部下がどのくらい真面目に何時間仕事しているかは上司にはわかりませんからね。
つまり、在宅勤務では働いた時間の長さは意味を持ちません。勿論、業務で支給されているパソコン側に操作ログが仕込まれていて、何時間パソコンを操作していたかを細かく把握する仕組みがあれば別ですけど、一般的にはそこまでやっている会社は少ないでしょう。
在宅勤務で部下をマネジメントするコツ
では、在宅勤務で部下をマネジメントするにはどうすればよいでしょうか。先ほどオフィス勤務と在宅勤務の違いを確認しましたが、部下をマネジメントする上で最も違いがあることは、部下がどのように働いているか見えないことです。
業務の開始と終了はメールや電話で報告してもらうルールにすることはできますが、勤務中の全ての行動を管理することは不可能です。
勿論、在宅勤務でも真面目かつ真摯に仕事に取り組む人はたくさんいます。しかし、残念ながら部下の全員が在宅勤務でも真面目に仕事に取り組むとは限らないということは理解しておきましょう。テレビを見ながら仕事をする人もいるだろうし、ずっとマンガを読んでいたり寝ていたりするかもしれません。
これだと、仕事の開始と終了の連絡だけ受けても意味はありません。
では、どうすればよいでしょうか?
答えは、時間ではなく成果で管理することです。
業務の開始と終了を管理する方法は、オフィス勤務と同じく時間管理といえます。オフィス勤務の場合は勤務中ずっとさぼっているとばれてしまうので時間を管理していればそこそこ仕事がされる状況でしたが、在宅勤務の場合はうまくいきません。
在宅勤務においては、極端な話部下が何時間仕事をしているかは一切気にしなくて構いません。何時から仕事を始めたかなんて報告させる必要もないのです。
しかし、業務終了の報告は確実に実施してもらう必要があります。また、その際に、その日の成果については細かく説明してもらうようにし、次の日の目標を自己申告させ、その目標が上司であるあなたの目から見て妥当なのかを厳正に判断しましょう。
それを毎日繰り返すだけで、在宅勤務中の部下の仕事っぷりもマネジメントできます。実際、オフィス勤務でも同じことが言えますが、何時間仕事をしているかということには本来意味はありません。そんなことよりもその日に出すべき成果さえ出してもらえれば、数時間の勤務で帰宅してもらっても困らないですよね。
ただし、1点注意が必要です。それは、あまりにも簡単にあげられる成果を設定しないようにすることです。どんな能力の人でも1時間で出せる成果を設定してしまうと、ほとんどの時間をさぼってしまうようになります。通常の能力の人が8時間程度かかる成果を設定することがポイントです。
優秀な人であれば半分くらいの時間で成果をあげてしまうかもしれませんが、そういう人はあまりサボることもなく、残りの時間で自分なりの付加価値を生み出してくれるはずなので問題ありません。最悪、残りの時間をサボっていても、通常の能力の人が8時間かかる成果を出してもらえているので問題ないですしね。
在宅勤務で若手社員をマネジメントするコツ
在宅勤務で若手社員をマネジメントする場合は少し工夫が必要です。理由は簡単で、まだ1人で成果を次々に生み出せるレベルに達していないことが多いからです。
上司がサポートすることで必要な成果に到達できることがほとんどです。オフィス勤務であれば適宜対面で指示やコーチングができますが、在宅勤務だとそうはいきません。
そのため、在宅勤務で若手社員をマネジメントするにはどのようにコミュニケーションをとるかが重要になってきます。最低でも週に1度、できれば毎日Web会議の場を設定して、進捗状況、課題や悩みについて確認してあげるのがよいでしょう。Web会議システムとしてはCiscoのWebExやZoomなどが活用できます。
また、ちゃんと仕事をしているか確認する意味でも、簡単に回答できる投げかけをメールで適宜送信することもコツです。上司から投げかけがくることがわかっていると在宅勤務といえどもサボるわけにはいかなくなりますから、いい感じで抑止力になりますよ。
まとめ
在宅勤務中の部下をマネジメントするコツをお伝えしました。繰り返しになりますが、重要なことは部下が何時間仕事をしているかを把握することではなく、部下が必要な成果をあげられているかを管理することです。
すると、能力の高い部下であれば自ら付加価値の高い成果をあげるようになりますし、能力の低い部下もなんとか短時間で成果をあげられるようにオフィス勤務時よりも頭を使いながら仕事に取り組むようになります。
すると不思議なことにオフィス勤務になっても全員が活躍するチームが完成します。ぜひ、在宅勤務を活用して部下の仕事の進め方を改革してみましょう。あなたにとってもメリットしかないはずです。
在宅勤務のコツ、在宅勤務で部下が働きやすい環境を作る方法を知りたい方はこちらの記事が参考になります。時間があるときにでも合わせてご覧ください。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございます。
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