
仮想通貨の運用方法としてDeFi(ディファイ)っていう言葉を聞くようになったけど、どうすればできるかな・・・。



DeFiは正しく活用すれば高い利回りが期待できる仕組みだよ。リスクを認識して正しく運用すればDeFiはメリットだらけなので手順を詳しく解説するね!
仮想通貨で稼ぐには安く買って高く売るしかないと思っていませんか?
実は仮想通貨で稼ぐ方法はそれだけではありません。その他にもDeFiやNFTという手段があります。
DeFiもNFTも海外ではかなり普及している手法で、最近日本でも耳にする機会が増えてきました。
DeFiという言葉は聞いたことがあるけど実際にどんなものかわからない、やりたいけど手順がわからないという方のために、DeFiを活用して仮想通貨で効率的に稼ぐ手順を詳しく解説します。
- DeFiの始め方を知りたい方
- DeFiで仮想通貨の資産運用をしたい方
ちなみにNFTについては以下の記事で詳しく解説していますので興味があればそちらもご覧ください。


DeFiを始める前に知っておくべきこと


DeFiは仮想通貨のトレード(売り買い)をすることなく、手元にある仮想通貨を他人に貸し出して「手数料+トークン(ご褒美)」で稼ぐ手法です。
仮想通貨の値動きを毎日気にして売り買いをしなくてよいので心身へのストレスが少ない運用方法となります。
DeFiではローリスクでも年率10%程度なら実現可能で、ハイリスクでよければ年率100%以上の利回りも射程圏内です。
これだけ利回りが高いと危険なのではと思われるかもしれません。現実問題としてDeFiのことやDeFiのリスクを知らずに運用することは超危険です。下手したら仮想通貨の全資産を失う可能性すらあります。
しかし、安心してください。DeFiのことやリスクについてきちんと把握して運用すればそこまで危険性の高い手法ではありません。上手に活用さえすれば資産を増やすという面ではかなりおすすめの手法です。
今回の記事ではDeFiの手順にフォーカスしてお伝えしていきます。DeFiの基本やDeFiのリスクと対策方法がわからない方/知りたい方はこちらの記事もご覧ください。DeFi運用する上では必須の情報です。


DeFiの手順は次の通りです。大きく「準備編」と「実践編」に分けました。これだけ見るとハードルが高そうですが手順通りに進めるだけなので簡単です(実際にはかなり難しいのですが、手順通りに進めればOK!)。
- パソコンを準備する
- ビットコイン(BTC)を購入する
- Metamaskをインストールする
- MetamaskにBSCの設定をする
- Binanceで口座を開設する
- BinanceにBTCを送金する
- BTCの一部をBNBに交換する
- BTCとBNBをBSCのウォレットに送る
- PancakeSwapで流動性を供給する
- 収穫したCAKEを複利運用する
- 仮想通貨を現金に戻す
ちなみにDeFiをやるには仮想通貨のイーサリアム(イーサ)が必要という話もありますがそんなことはなくビットコインでも問題ありません。DeFi運用する際にどのプラットフォームを活用するかで必要な仮想通貨が決まります。
イーサリアムのほうがDeFiの先駆けではありますが、ガス代と呼ばれる手数料が高く、送金にも時間がかかるという問題があります。その問題を解決する方法としてBinance社のプラットフォームを活用する方法があります。
この方法ですと手数料は数円から数十円と格安で送金時間も数十秒と短いです。これからDeFiを始めるという方はまずはBinance社ベースで始めるのがおすすめです。
ということで仮想通貨の中で最も一般的かつリスクの少ないビットコインをベースとして、Binance社のPancakeSwapというサービスでDeFi運用する手順をご紹介します。
DeFiで仮想通貨を運用する手順|準備編
それではまずは準備編の手順①から手順⑧まで説明していきます。実践編から知りたい方は次の章までスキップしてください。
手順①|パソコンを準備する
DeFiをやるためにまずはパソコンを準備します。実はこれはとても大切なことです。
事実としてDeFi運用はスマホでもできます。しかし、スマホでのDeFi運用はおすすめしません。なぜならシステムトラブルが発生するリスクが高いことや、人的ミスが生じるリスクが高いためです。
一つのミスで全ての資産を失う可能性があるのがDeFi(というか仮想通貨の資産運用)です。スマホの場合は指先で小さい画面上のボタンを色々とクリックすることになります。クリックミスや入力ミスをするリスクを減らすためにもパソコンを準備してパソコンで操作することを強くおすすめします。
ちなみにパソコンのスペックは気にする必要はありません(マイニングをしたい方は別です)。MacやWindowsによる違いもないので好きなパソコンを準備しましょう。ちなみにおすすめはMac BOOK PROです。オシャレでセキュリティに強い点がおすすめポイントですね。
手順②|ビットコイン(BTC)を購入する
ビットコインを持っていない方は次の手順でビットコインを入手します。すでにビットコインを持っている方は次の手順に進んでください。
- 仮想通貨取引所を選ぶ
- 必要書類を準備する
- 仮想通貨取引所に口座を開設する
- 日本円を口座に入金する
- ビットコインを購入する
ビットコインを購入するためには仮想通貨取引所に口座を開設する必要があります。
仮想通貨取引所はたくさんあるのでどれを選べばいいのかわからない!色々調べているうちに面倒になって挫折する。実際にこのパターンはよく起きます。
そうならないように断言しますが、仮想通貨取引所選びは深く考える必要はなくCoincheckかbitFlyerで問題ありません。
どちらの取引所もセキュリティ面は安心です。Coincheckにおいてはマネックスグループ傘下という点は非常に安心感があります。
色々悩んで時間をかけるよりも、さくっとCoincheckかbitFlyerで口座を開設して使ってみて、そのうち別の仮想通貨取引所に口座を開設すればOKです。
銀行の口座と同じで一生1つの同じ銀行を利用する必要なんてありませんからね。
口座開設は無料なので気軽にCoincheckで口座を開設しちゃいましょう。Coincheckの口座開設はこちら
CoincheckとbitFlyerの口座開設手順は全ステップ画像つきで解説していますので、まだの方は参考にしてみてください。




口座を開設したら日本円を入金してビットコインを購入するだけです。
Coincheckの場合は銀行振り込み、コンビニ振り込み、クイック振り込み(インターネットバンク経由)で日本円の入金が可能です。
入金できたらあとは購入するのみ。ビットコインの場合はBTCを選択して数量を入力して購入ボタンを押せば完了です。


ちなみにビットコインを購入する場合には板取引で購入する必要があります。
仮想通貨取引所の中でも「板取引」という方法と「販売所形式」という方法でビットコインを購入することができます。この際に必ず「板取引」で購入するようにしましょう。理由は単純で板取引での購入のほうが安くビットコインを手に入れることができるためです。
損しないビットコインの買い方を知りたい方はこちらの記事にまとめましたのであわせてご覧ください。


手順③|Metamaskをインストールする
ビットコインを無事に購入できたら続いてMetamaskをインストールします。こちらのリンク先からインストールしてください。Metamaskのインストールはこちら
Metamaskはあまりにも自然に偽物が出回っているのでインストール時には注意が必要です。上記のリンクから飛ぶか、自分でURL(https://metamask.io/)を入力するようにしましょう。
そんなことあるの?と思うかもしれませんが「メタマスク インストール」、「metamask インストール」などで検索して表示されるサイトには偽サイトが紛れてます。偽サイトからインストールしてしまうと仮想通貨取引に必要な各種情報が盗まれる危険性があります。必ず正しい公式サイトを見極めてインストールするようにしてください。
ちなみにMetamaskは仮想通貨ウォレットのことです。ウォレットは直訳すると財布です。仮想通貨ウォレットは仮想通貨を保管する場所のことを指します。実際には財布というよりは銀行の口座にイメージは近いです。
Metamaskに仮想通貨を入れておくことで、自由に送受金ができるようになります。また、これは仮想通貨特有の事象ですがウォレットといいつつ鍵も保管することになります。
仮想通貨をやり取りする際には秘密鍵が必要になります。この秘密鍵もウォレットで管理します。財布にパスワードつきでクレジットカードを保管しているイメージでしょうか。誰かに盗まれると全ての資産を失うことになるので注意が必要です。
Metamaskのインストール手順は画像つきで詳しく解説していますのでわからない方はこちらを参考にさくっとインストールしてください。


超重要事項なのでこちらの記事にも記載しますが、「何があってもシードフレーズを教えてはいけません。」おおげさですがシードフレーズを聞いてくる人は全員詐欺師だと思って注意してください。
シードフレーズはどんなに信用できる人であっても教えてはいけません。絶対です。
手順④|MetamaskにBSCの設定をする
Metamaskはデフォルトだとイーサリアムネットワークに接続されています。このままでも利用することはできるのですがイーサリアムは手数料が高いので、手数料の安いBSCに接続先を変更します。
BSCはBinance Smart Chainの略でBinance社が開発したブロックチェーンです。
Metamaskを開いて「Settings」を選択します。すると設定画面が開きますのでネットワークを選択して「ネットワークの追加」を選択します。すると以下の入力画面が開くので以下の画像通りに入力してください。
コピペできるように文字でも記載しておきますね。
項目 | 入力内容 |
---|---|
Network Name | Binance Smart Chain |
New RPC URL | https://dataseed.binance.org |
Chain ID | 56 |
Symbol(optional) | BNB |
Block Explorer URL(optional) | https://bscscan.com |


保存するとネットワークの選択がBSCに切り替わり、先ほどまではイーサリアムで単位がETHだったところが、BNBに変わります。自動で切り替わらない方はネットワークでBSCを選択してください。
手順⑤|Binanceで口座を開設する
続いてBinanceという海外の仮想通貨取引所に口座を開設します。
なんで国内の仮想通貨取引所に口座を開設したのに、また口座開設なんだと思われますよね。
理由は、BSCを利用したDefiの手数料としてBNBをいうコインが必要になり、そのコインは国内の仮想通貨取引所では入手できないためです。
続いての疑問としてそれなら最初からBinanceだけ口座開設すればよいのではと思われますよね。そこについてはBinanceに日本円を入金することができないことが理由となります。
結局BNBを手に入れるためには国内の仮想通貨取引所を開設してビットコインを購入する。購入したビットコインを使って海外の仮想通貨取引所でBNBを購入するという手順が必要になります。
海外の仮想通貨取引所としてはBinance以外でもよいのですが、Binanceが提供しているBSCを利用することや、Binanceは主要取引所の1つであり口座を持っていると色々と便利なのでBinanceで問題ないという結論です。口座開設や維持費は無料なので気にせず開設してしまいましょう。Binanceの口座開設はこちら
リンク先に飛ぶと居住地の確認画面が表示されます。日本在住であれば日本を選択して「承認」をクリックします。


するとメールアドレスとパスワードの入力画面になるのでそれぞれ入力します。パスワードは大文字小文字の英字と数字を交えて8文字以上である必要があります。入力したらアカウントを作成をクリックしてください。


入力したメールアドレスにBinanceからメールが届きますので、account activation codeとして黄色で6桁の数字が書かれているのでそちらをメール認証コード箇所に入力します。入力すると初期画面に進みますので登録自体は完了です。ものすごく簡単ですね。
現在はBinanceで送金や出金機能を使うためには自己認証が必須となりました。顔写真付き身分証明書の提示が必要になるのですこし気がひけますが、利用するためには必要なアクションとなるので登録しておきましょう。


手順⑥|BinanceにBTCを送金する
先ほど開設した国内の仮想通貨取引所(おすすめはCoincheck)のコイン送金機能から、Binanceの受け取りアドレスにビットコイン(BTC)を送金します。
本来はBinanceで仮想通貨(ビットコイン)を用意すればよいのですがBinanceには日本円を入金できないという問題があります。そのため、国内の仮想通貨取引所でビットコインを準備してからBinanceに送金します。
BinanceのTOP画面のWalletからSpot Walletを選択します。日本語表記の場合はウォレットから「フィアットと現物」を選択してください。
Deposit(入金)を選択して、入金する通貨とネットワークを選択します。ビットコインであれば通貨もネットワークもBTC Bitcoinになります。
通貨とネットワークを選択するとアドレスが表示されます。このアドレスが入金用のアドレスとなります。入金用のアドレスを1文字でも間違えると送金する資産は全て消失します。脅しではありませんが、このミスで資金を消失させた人は意外と多いので慎重にコピーしてください。
コピーしたらメモ帳か何かにペーストしてきちんとコピーできているか必ず確認してください。よくあるミスがコピーしたつもりができていなくて、その前にコピーした情報が保持されていることです。Copy Addressでコピーすれば問題ないはずですが、必ずどこかに張り付けてきちんとコピーできているか確認しましょう。
入金用アドレスをコピーしたら、出金する仮想通貨のウォレットにコピーしたアドレスを貼りつけてください。
Coincheckの場合はコイン送金を選択して入金先のアドレスと入金額を入力して「送金する」を選択したら完了です。送金指示をしてから30分程度でBinanceの口座に振り込まれるはずです。
手順⑦|BTCの一部をBNBに交換する
DeFiを運用するためには仮想通貨をBSCのウォレットに移動する必要があります。Binanceを利用する際にはコインを移動する手数料としてBNBというコインが必要になります。
そのため、先ほどBinanceに移動したビットコインを利用して手数料支払い用のBNBを購入します。
また、このあと詳しく説明しますが、DeFiには2種類の仮想通貨が必要になります。その際にBNBを運用にも回すのであれば多めにBNBを準備しておきましょう。BNB以外の仮想通貨を使うのであればBNBは手数料でしか使いませんので少額持っておけばOKです。
Binanceの仮想通貨購入画面でBNBを選択します。数量としては運用するのであれば運用したい数量、手数料のみであれば数千円程度のBNBを購入しておけば問題ありません。
手順⑧|BTCとBNBをBSCのウォレットに送る
BNBを手に入れたら、ビットコイン(BTC)とBNBをBSCのウォレットに送金します。BSCのウォレットとは先ほどインストールしたMetamaskのことです。
Binanceの出金画面でMetamaskのアドレスを入力し、Binance Smart Chain(BSC) BEP20(BSC)を選択してください。このとき間違ってもBinance Chain(BNB) BEP2を選択しないように注意してくださいね。
間違ったアドレスを指定して送金すると送ったつもりの資金が全て消失します。こうなるともとに戻すことは不可能となるので慎重に操作してください。
これで準備編は完了です。ここまでは大丈夫でしょうか。つづいて実践編に入っていきますのでついてきてください。
DeFiで仮想通貨を運用する手順|実践編


DeFiの準備はできたでしょうか。初めての方にとってはかなりの難易度だったかもしれません。しかし、慣れれば簡単です。わからない点があれば繰り返しチャレンジしてください。
よくわからず進めることだけは避けてくださいね。繰り返しになりますが仮想通貨の移動などでミスをすると資金が消失しますので。
それでは、実践編の手順を解説していきます。手順は以下ですね。
- PancakeSwapで流動性を供給する
- 収穫したCAKEを複利運用する
- 仮想通貨を現金に戻す
手順①|PancakeSwapで流動性を供給する
ここからいよいよDeFiに突入です。難しいですがあと一息なのでついてきてくださいね。
PancakeSwapは分散型の取引所の一種です。銀行のような中心に位置する機関が必要なく取引を行うことのできる手法になります。
DeFi参加者全員が銀行の機能を持てることをイメージしてもらうとわかりやすいと思います。つまり、あなた自身が仮想通貨を他の人に貸したり、他の人から仮想通貨を借りたりすることができるのです。
現実世界ですとお金の貸し借りにはその都度契約書の締結が必要になり手間がかかるのですが、そこはスマートコントラクトという自動的に契約を締結できるブロックチェーンの技術を活用するので不要となります。
もう少し具体的に説明すると、DeFiではPoolと呼ばれる箱に仮想通貨を入れておきます。これを専門用語で「流動性を供給する」といいます。これはよく使う言葉なので覚えておいてください。
流動性の供給は英語ではLiquidity Providerとなり、頭文字を取ってLPと呼ばれることも多いです。流動性を供給すると手数料に加えて貸し出したご褒美としてトークンがもらえます。
PancakeSwapの場合はCAKEというトークンが手にはいります。CAKE自体も売ることができるのでDeFi運用することで手数料による利益とトークンの売却による利益で稼ぐことができるのです。
先ほども少し触れましたがPancakeSwapで資産を運用するには2種類の仮想通貨が必要となります。どの仮想通貨が必要になるかはどのPoolに流動性を供給するかによって決まります。
まずはPancakeSwapのサイトを開きます。以下のリンクから飛べます。ここでも注意が必要でGoogleなどでPancakeSwapで検索すると偽サイトが表示されるリスクがあります。仮想通貨関連はなんでもそうですが検索はなるべくしないほうがよいです。PancakeSwapはこちらからどうぞ
PancakeSwapを開いたらまずはウォレットに接続します。画面右上か中央にある「Connect Wallet」を選択してください。日本語表示の方は「ウォレットを接続」になります。


Connect Walletを選択するとポップアップ画面が表示されるのでMetamaskを選択して先ほど準備したMetamaskに接続します。接続が完了すると0x・・・で接続と表示されます。これでウォレットへの接続は完了です。


続いて、ファームに移動します。画面上のメニューからEarnの上にカーソルを置いて表示されるFarmsを選択します。日本語の方は獲得→ファームを選択します。


ファームのページに行くとPoolが表示されます。先ほど触れた通りDeFi運用では2種類の仮想通貨をPoolに入れることになります。ファームのページの一番左側に表示されている「CAKE-BNB」や「BUSD-BNB」というのが対象となる仮想通貨を表しています。
Poolに供給する仮想通貨の組み合わせによって運用利回りが異なります。それはAPRという箇所を見ればわかります。
APRはAnnual Percentage Rateの略で年換算利回りを意味します。
例えば以下の画像の一番上のPoolのAPRは35.52%です。これを365で割ると0.097%となります。100万円を運用すると1日で970円増えるということですね。
QUIDD-BNBの場合はAPRが770.98%なので100万円を運用すると1日で2万円も増える計算になります。
実際にはこのAPRは変動しますし、通貨自体の価格が増減するのでAPRが高すぎるPoolは通貨の暴落リスクが高くこの数値通りの運用ができることはあまりありません。
しかし、価格が安定した通貨で運用してもAPR10%超えのPoolは山ほどあるので銀行に日本円を預けていることを考えるとかなりの高利回りといえます。


例えばBUSD-BNBなんかはBUSD自体が米ドルに連動するステーブルコインで価格変動が少なくかなり安定しています。初心者であればこの組み合わせがおすすめです。DeFiに慣れるためにもBUSDとBNBの組み合わせから始めるのがよいでしょう。
選択したいPoolが決まったら仮想通貨を準備します。もちろん手元に通貨があれば準備OKです。
今回の手順に沿って進めている方はBUSDがないはずです。BUSDはBNBがあればPancakeSwap上で簡単に交換することができます。
画面上のメニューからTrade→Exchangeの順に選択します。日本語だとトレード→通貨の交換です。


交換元の通貨と交換先の通貨を選択する画面になるので、手元にある通貨と交換したい通貨を選択します。今回はBNBをBUSDに交換するので上側にBNB、下側にBUSDを設定します。通貨の横の矢印を押すと検索画面が開くのでそこで通貨の名称を入力すればすぐに見つかります。
通貨を選択したら交換する数量を入力してSwap(スワップ)をクリックします。これで交換は完了です。交換が反映されるまで少し待ちます。
ちなみに交換する数量ですが、Poolには2種類の通貨を同量入れる必要があります。そのため、例えば手元にBNBが10あるとして全てをPoolで運用したい場合、半分の5を交換元に設定してBNBの5と等価のBUSDを入手してください。


Poolに供給する2種類の仮想通貨の準備ができたら、画面上メニューから再度ファームに移動します。流動性を供給したいPoolを選択するとメニューが表示されるのでLPを取得するを選択します。
今回はBUSD-BNBのPoolを選択したのでGet BUSD-BNB LPを選択します。日本語だとBUSD-BNB LPを取得です。


流動性の追加画面が開くので、追加する仮想通貨の数量を入力します。
しばらく待つとウォレットに入っている残高が反映されます。全ての資金を追加する場合はどちらか手持ちの少ない通貨側のMAXを押すともう一方も等価の数値が自動的に入力されます。
少し待つと入力結果が反映されて「BUSDを有効にする」ボタンが有効になるので選択します。次に供給ボタンを選択します。これで流動性の追加が完了です。
画面上のトレードの流動性を選択すると結果が反映されます。


つづいてファームの画面に戻ってファームを有効にするを選択します。
少し待つとLPをステーキングをいうボタンに変わるので選択します。
最大を選択して確定をすると預け入れが完了です。あとは待っていれば勝手にCAKEが増えていきます。わくわくですね。
増えたCAKEは収穫ボタンを押すと取り出すことができます。
ちなみにステーキングというのは定期預金のようなことをイメージしてもらえればよいです。仮想通貨を動かせない状態にすることで運用に回してもらって利子をもらえるという感じです。
これで基本的なPancakeSwapでの流動性の追加方法は以上です。
手順②|収穫したCAKEをPoolに入れる
2種類の仮想通貨で流動性と追加した結果手に入れたCAKEを利用して稼ぎます。先ほどはファームという場所に2種類のペアとなるコインを預けることで運用しました。
もう1つの手段としてコイン単体を預けることで運用することもできます。
PancakeSwapのトップ画面のメニューからEarn→Poolsを選択するか、画面中央のFarmsとPoolを切り開けます。


すると先ほどのファーム画面と似ていますが、コインの名前が1種類だけのページが表示されます。
これらがプールと呼ばれる箱になります。ここに該当するコインを入れておくことで資産を運用できます。利回りは先ほどと同じくAPRという箇所を見てください。ここで1点注意ですが一番上のAuto CAKEのみAPYと記載されていることに気がつきます。
APYとはAnnual Percentage Yieldの略で日本語にすると年間利回りとなります。APYは複利運用も考慮した利回りだと思ってください。
複利運用とは稼いだお金も運用に回すことですね。元の資金が100万円の場合、100万円を固定して運用して稼ぐ際の利回りがAPRとなります。一方で元の資金が同じ100万円として、1ヶ月で1000円増えたとします。この1000円も加えた1,001,000円を運用資金に回すことで得られる利回りがAPYということです。
運用に回す金額が増える分APYのほうが利回りは高くなるのが普通です。
Auto CAKEとうプールではこの複利運用を自動的に実施してくれます。
考えるのが面倒な方はAuto CAKEにCAKEを入れておけばOKです。Auto Cakeを選択するとStakeボタンがあるのでクリックします。すると預けるコインの数量を入力する画面が開くので入力してConfirmを選択してください。


手順③|仮想通貨を現金に戻す
最後にDeFiで稼いだ仮想通貨を現金に戻して完了です。資金を引き出す際には全て逆の手順を踏めばOKです。
- PancakeSwapのFarmからLPトークンを引き出す
- PancakeSwapのPoolsから通貨を引き出す
- MetamaskからBinanceに送金する
- Binanceで通貨をビットコインに交換する
- Binanceから国内の仮想通貨取引所に送金する
- ビットコインを日本円に交換する
- 日本円を口座に出金する
それぞれ説明していきます。
PancakeSwapのFarmからLPトークンを引き出す
PancakeSwapのFramに預けた2種類の通貨を引き出します。Farmの画面で預けている通貨を選択し、「-」を選択します。引き出すコインの量を入力できるので全て引き出す場合はMAXをクリックしてConfirmを選択します。
Metamaskが表示されるので手数料を確認して問題なければ確認を選択します。
PancakeSwapトップ画面のメニューからTradeからLiquidityを開きます。預けているコインが表示されるのでRemoveを選択し、全ての資産を引き出す場合はMAXを選択してApproveをクリックします。
Metamaskが起動するので署名をクリック。次にRemoveをクリックしてConfirmを選択します。再度Metamaskが表示されるので確認を選択します。これで流動性の供給をストップしてコインをMetamaskに移動することができました。
PancakeSwapのPoolsから通貨を引き出す
つづいてPancakeSwapのPoolsに預けたコインを引き出します。預けているコインを選択し「-」を選択します。引き出すコインの量を入力できるので全て引き出す場合はMAXをクリックしてConfirmを選択します。
Metamaskが表示されるので手数料を確認して問題なければ確認を選択します。これでFarmに預けていたコインをMetamaskに引き出すことができました。
MetamaskからBinanceに送金する
FarmとPoolsに預けていたコインがMetamaskに入った状態になっているので、Binanceに送金します。Binanceにログインしメニューからウォレットのフィアットと現物を選択します。
プルダウンメニューから送金したいコインを選択して入金をクリックします。送金したいコインとはPancakeSwapで使ったコインと入手したCAKEです。それぞれのコインごとに同じ操作を繰り替えることになることを覚えておいてください。
まずはCAKEを送金することにして、プルダウンからCAKEを選択して表示されたBSCアドレスをクリックしてコピーします。Metamaskを起動してCAKEを選択して送信をクリックします。するとアドレス入力画面になるので先ほどコピーしたBSCアドレスを貼り付けます。次へを2回クリックして確認を選択しSend Cakeと表示されれば完了です。
Binanceの口座にCAKEが入金されたことを確認してください。
これと同じことをBNBやBUSDでも実施してください。注意点としては送金するコインにごとにアドレスが異なるので送りたいコインと同じものを選択できているか慎重に確認してください。
Binanceで通貨をビットコインに交換する
Binanceにコインを移動できたらつづいて国内の仮想通貨取引所に送金します。その際に国内の仮想通貨取引所で取り扱ってる通貨を送金する必要があります。
そこで国内で取り扱っていない通貨についてはビットコイン(BTC)に交換します。
Binanceのメニューからウォレットのフィアットと現物を選択し交換する通貨のトレードを選択します。トレードの選択しから交換先の通貨とペアになるものを選択します。CAKEをビットコインに交換する場合はCAKE/BTCです。
交換したい通貨数を入力し売却CAKEをクリックします。これでビットコインへの交換は完了です。他にも交換する通貨があれば同様の手順で全て交換します。
Binanceから国内の仮想通貨取引所に送金する
全ての通貨を国内の仮想通貨取引所で取り扱っているものに交換したら送金します。Coincheckであればログインして左側のメニューからコイン受取を選択します。
ビットコインを選択しアドレスを作成をクリックします。するとBTCアドレスが表示されるのでコピーしてください。
Binanceに戻り、メニューからウォレットのフィアットと現物を選択します。BTCの出金をクリックし通貨としてBTCを選択します。
先ほどCoincheckでコピーした送金用のアドレスを貼り付けてネットワークをBTCにして送金する数量を入力して提出をクリックします。これで送金は完了です。Coincheck側の口座に入金されているか確認してください。
ビットコインを日本円に交換する
Coincheckにビットコインを送金できたら、ビットコインを売却して日本円に戻します。メニューからコインを売るを選択しBTCを選びます。売却する数量を入力して売却するとクリックしたら完了です。簡単ですね。
ただし、当たり前ですがビットコインの価格は常に変動しています。どうしても日本円に変えなくてはいけない理由がない限りは売却タイミングはチャート分析で検討することをおすすめします。
チャート分析はTradingViewというツールがおすすめでこちらから登録できるので試してみてください。TradingViewの登録はこちら


日本円を口座に出金する
日本円に戻せたら後は銀行口座に移すだけです。メニューの日本円を出金するを選択し出金先の口座情報を入力します。これで1、2営業日待てば銀行口座に日本円が出金されます。
まとめ
かなりのボリュームとなりましたが一通りのDeFi運用手順を解説しました。
今回ご紹介したのもDeFiのほんの一例です。しかし、今回の手順を覚えてしまえば他のDeFiもすぐに理解できるはずです。
やってみると時間経過とともにお金が増える楽しみにのめり込めると思いますよ。もちろんリスクもあるのでしっかりとリスクを加味した上で運用してください。
最後に一連の流れをまとめておきますのでわからない点があれば戻って確認してみてください。
- パソコンを準備する
- ビットコイン(BTC)を購入する
- Metamaskをインストールする
- MetamaskにBSCの設定をする
- Binanceで口座を開設する
- BinanceにBTCを送金する
- BTCの一部をBNBに交換する
- BTCとBNBをBSCのウォレットに送る
- PancakeSwapで流動性を供給する
- 収穫したCAKEを複利運用する
- PancakeSwapのFarmからLPトークンを引き出す
- PancakeSwapのPoolsから通貨を引き出す
- MetamaskからBinanceに送金する
- Binanceで通貨をビットコインに交換する
- Binanceから国内の仮想通貨取引所に送金する
- ビットコインを日本円に交換する
- 日本円を口座に出金する
以上、最後まで読んでいただきありがとうございます。
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