今度メロコアバンドのライブに初めて行くことになったんだけど会場の雰囲気はどんな感じなのかな。少し不安だな・・・。
メロコアやパンクバンドのライブは少し特殊だから不安に感じるのも無理はないよ。色々教えるからしっかりと準備していこう!
皆さんはメロコアやパンクバンドのライブに行ったことはありますか?
バンドのライブに参加できる機会といえばFUJIロックフェスティバルやSUMMER SONICなどの大規模な野外フェスが有名です。
しかし、それ以外にも幕張メッセや武道館などの大規模な室内会場から新木場Studio CoastやZepp東京などの中規模の会場、下北沢SHELTERや山梨KAZOO HALLなどの小規模な地元のライブハウスまで様々な規模でライブは行われています。
どの規模のライブ会場においても共通して言えることは、メロコアバンドのライブはTVによく出ているメジャーバンドのライブとは根本的に異なるということです。
では、何が異なるのか。
これを知らずにメロコアバンドのライブに行くと度肝を抜かれることになるので注意が必要です。
そうならないように、メロコアバンドのライブに数多く参戦してきた僕から、ライブに行く前に知っておきたいことをお伝えします。ぜひ、ライブ会場で困惑することがないように事前に準備しておきましょう。
- メロコアバンドのライブへの参加が初めてで不安に感じている方
- メロコアバンドのライブに必要な準備を知りたい方
メロコアとは
大丈夫だとは思いますがメロコアバンドがどのようなものを指すのかを確認しておきましょう。
メロコアとは、メロディック・ハードコアの略称で日本特有の呼び方になります。ジャンルの定義は意外と曖昧で、メロコアといいつつ、ハードコアやメタル、パンク要素を含んだバンドが多いのも事実です。
メロコアバンドとして有名なのはHi-Standardでしょう。彼らが日本のメロコアバンドの礎を築いたといっても過言ではありません。そのくらい今のメロコアバンドの多くは彼らの影響を受けています。
激しくてテンポの速いドラム、パワーコードと呼ばれる簡易的なコードを激しくかき鳴らすギター、ルート音を弾き倒すベース、それなのにボーカルのメロディラインは綺麗で優雅な雰囲気を醸し出すのがメロコアの大きな特徴です。
メロコアバンドの定義は曖昧ですが、どんなバンドがメロコアバンドに相当するのかを詳しく知りたい方は合わせてこちらの記事をご覧ください。
それでは、本記事のメインテーマであるメロコアバンドのライブに参加しておく前に知っておくべきことをお伝えしていきましょう。
メロコアライブの特徴(コロナ前)
メロコアライブの特徴は次の通り。但し、こちらはコロナ流行以前の話しです。コロナ流行以降は人との接触が制限されてしまっているのでライブの風景が大きく変わりました。
いつの日かこちらの景色に戻る日を夢見て準備しましょう。
- 人が上から降ってきます。
- 会場のキャパによっては酸欠になります。
- 尋常ではなく汗をかきます
- なんだかんだものすごく楽しい
それぞれの特徴を詳しく説明していきますね。
人が上から降ってきます
メロコアバンドのライブでは基本的に会場の至る所でダイブという行為が行われます。ここでのダイブとは人の上に飛び乗ることを意味します。人が人の上に飛び乗って会場を煽ったり、そのまま人の上を転がりまわったりします。
メロコアバンドのライブを初めてみると誰もが衝撃を受けるでしょう。でも、すぐに慣れますよ。
ジャニーズやEXILE、J-POPをメインに聴かれる方はダイブと聴いてもピンときませんよね。TVの音楽番組でもたまに観客を集めてライブ形式での演出がありますがダイブなんて行われていませんからね。
但し、たまに深夜にやっているダウンタウンがMCの音楽番組HEY!HEY!NEO!ではめったにTV出演しないメロコアバンドが出演し、ダイブありのライブ形式の演出をしていたりします。
このダイブですが、規模の大きい会場でのライブの場合は、後ろの方から前に向かって人の上に飛び乗って、一番前のスペースまで人の上を転がっていきます。規模の大きい会場の場合は必ずステージと観客エリアの間に通路やビデオクルー用のエリアが設けられていて、そこにガードマンが等間隔に配置されます。
このガードマンの役目というのが、ダイブをしてきた客が頭から床に落ちないようにキャッチすることです。こんな役目のガードマンはメロコアバンドやパンクバンドのライブ以外ではありえませんよね。決して客がステージに侵入することをガードしているわけではないのがおもしろいですよね。
ちなみに、地元のライブハウスのような小規模の会場の場合は、ステージと観客エリアに隙間はないので、観客がステージに飛び乗って、ステージ上から観客側に向かって飛び乗ってきます。この場合は、ステージ側に押し戻してもらって着地するパターンと、少し後ろまで転がって人の間に着地するパターンがあります。
先ほどの規模の大きな会場のようなガードマンはいませんので、観客全員でダイブしてきた人を無事に着地できるようにサポートしてあげることになります。ダイブしてくる人を上手く受け止めてあげて、怪我をしないように降ろしてあげるのもライブを一緒に盛り上げていく上で必要不可欠な要素です。
純粋に音楽を楽しみに来た人にとっては、ダイブなんてするなよと感じられるかもしれませんが、それも含めてメロコアバンドのライブの醍醐味だと割り切ってお付き合いください。
なんの知識もなくいきなり前や後ろから人が飛び乗ってくると驚くし最悪の場合怪我をしてしまうことになります。事前知識としては必須なことですので、ライブ中は人が上から降ってくるということは胸に刻んでおいてください。
ちなみに、もし自分でもダイブをしてみる勇気が湧いてくるのであれば人生で一度はダイブを経験しておいて損はないです。特別な景色がそこにはありますよ!
会場のキャパによっては酸欠になります
決して脅しているわけではありませんが、小規模のライブハウスが会場の場合に満員状態で激しいライブが行われると酸素が足りなくなって酸欠に陥ることがあります。
どんな時にそんなことになるかというと、有名になったバンドがツアーなどで地元の狭いライブハウスでライブをする場合です。
どんなに売れているバンドでも必ず下積み時代があります。多くの場合が地元のライブハウスで定期的にライブをして、徐々に大きな会場に活躍の場を移していきます。この下積み時代にホームにしていたライブハウスを売れてからも使ってライブをするバンドがいます。
有名なバンドを例にあげると東京都八王子出身のバンドであるマキシマムザホルモンです。ホルモンは、全国ツアーの初日に地元で有名なライブハウスであるMatch Voxを選ぶことが多いです。
この会場のキャパは300名程度で、演奏しているメンバーと観客スペースの一番遠いところまでの距離が5mくらいしか離れていません。ホルモンをご存じであれば話が早いのですが、ライブ中にはヘッドバンキングという頭を前後に激しく降る動きが何度も行われます。観客も一斉に同じ動きをして会場の熱気はすさまじいものになります。
それでなくても狭い場所に身動きが取れないくらいの観客で埋め尽くされ、その全員が激しく動くので酸素が足りなくなります。実際にライブの終盤にかけて倒れる人も数多くいます。アンコールの時には若干人が減っていることをMCでもいじるくらいです。
これも知らずに参加して、自分の体力を把握できずに周囲の人に合わせてのっていると、後悔することになります。最後まで自分の体力や体調と相談しながら楽しむことが大切になります。
尋常ではなく汗をかきます
ライブに行くのであればタオルくらいは持参すると思いますが、メロコアバンドのライブではライブ終わりにシャツを絞ると洗濯したっけ?ってくらいの汗が出ます。
ということで着替えを持たずに参加するとライブ後にものすごく後悔することになります。
自分の席が決まっているコンサートなどとは異なり、メロコアバンドのライブはほとんどの場合オールスタンディング形式で行われます。規模の大きい会場の場合は、前方後方などのブロックに分かれていて、チケットで指定されたエリア内のみを自由に動ける場合が多いです。
この場合、大きな荷物は会場には持ち込めないことが多く、ロッカーに預けたり、会場で荷物を預けられるようになっているのでそこを利用することになります。
タオルは首からかけて会場に持ち込み、着替えはロッカーに入れるなどしてライブ終わりに着替えられる準備を整えておく必要があります。
なんだかんだものすごく楽しい
これまでライブに行く気がなくなるようなことを色々と書きましたが、全てを知った上で参加すれば、なんだかんだものすごく楽しくてライブがあるたびに行きたくなるはずです。
メロコアバンドの一番の楽しみはやっぱりライブです。これだけは断言できますが、CDやDVDではこのジャンルのバンドの良さを全て知ることは絶対に不可能です。
メロコアバンドを好きになったのであれば、ライブに参加して生の演奏、生の会場の雰囲気を肌で感じてください。
メロコアバンドのライブ参加前にこれだけはやっておこう
メロコアバンドのライブに参加する前にやっておくべきことをお伝えします。ライブを更に楽しむためには必要なことですのでぜひ参考にしてください。
事前にDVDをチェックしよう
ライブに行こうと思っているバンドがライブDVDを出しているのであれば、事前に見ておくことをおすすめします。CDを聴いていて曲が完璧に頭に入っていても、ライブで定番となっている動きや合いの手というのが存在します。
こればかりはいくらバンドが有名になる前から曲を聴き続けていてもライブに行ったことがなければ身に尽きません。ライブに参加するからには周りの人と一緒に盛り上がっていけるほうが楽しめますよね。
DVDが発売されているのであればどの曲のどのタイミングで合いの手を入れているのか、特定の曲で観客全員でやっている動きがないかなどをチェックしてください。勿論、先ほど説明したダイブの状況も確認し、心の準備を整えておくことを重要なポイントになります。
対バンもチェックしよう
ワンマンライブ(出演バンドが目当てのバンドのみ)であればすることはないのですが、メロコアバンドの場合は多くのケースで対バン(他の出演バンド)がいます。
お目当てのバンドではないと思いますが、多くの場合で同じジャンルのバンドが出演してきます。対バンが聴いたことのないバンドだった場合は、事前にCDでやYouTubeで曲をチェックしておきましょう。
メインのバンドの時のほうが盛り上がるのは当然ですが、ライブに行く人は基本的に音楽好きなので、対バンの演奏でも最大限に盛り上がります。曲を知っているほうがこのノリについていきやすくなります。
コロナ以降のメロコアバンドのライブ
ここまで説明してきたのはコロナ以前のメロコアライブです。残念ながらコロナ以降は景色が変わりました。
メロコアバンドのライブの一番の特徴であるダイブは禁止。ダイブが禁止というか人と人の接触自体が禁止されています。
人と人の間隔をあけて立ち、声も出すことが許されないのでできることは拍手だけ。
はっきりいって物足りないですね。でも、ライブがないよりはましですけど。
でも、メロコアバンドは好きだけど、あの激しいライブは好きになれないという方も多くいるのは事実。そういう方にとってはいまのライブはチャンスです。落ち着いてバンドの演奏を楽しむことができるので、ぜひ参加してみてください。
まとめ
最後にまとめです。
- メロコアバンドのライブでは人の上に飛び乗るダイブに注意!
- 狭い会場の場合は酸欠に注意!
- 尋常ではない汗をかくので着替えの準備を忘れずに!
- 事前にDVDで雰囲気を確認!
- 対バンも要チェック!
以上、最後まで読んでいただきありがとうございます。
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