人脈なんていらないっていう意見も多いようですが実際はどうなんでしょう・・・。
人脈なんていらないという意見は確かに一理あるけど、それは本当に成功している一部の人か、ものすごく能力の高い人にしか当てはまらないよ。大部分の人には人脈は重要!
「人脈」という言葉にどのようなイメージを持たれますか?
「人と人の繋がり」というポジティブに捉える方もいれば、人脈という言葉自体に損得勘定がにじみ出ているイメージがあるので否定的に捉えられる方もいます。
ここでは「人脈」=「人と人の繋がり」というポジティブな定義でお話しします。
社会人として仕事で成功するためには様々なスキルが必要となります。その中の一つが人脈形成力です。どんなスキルかというと文字通り人脈を形成していく力です。
実は僕は、社会人に成りたての頃はこのスキルの否定派でした。なぜかというと、人脈に対して、成功している人や権力を持っている人と仲良くなって、引き上げてもらうようなイメージを持っていたからです。
実際には自分で成功するほどの能力は持っていないけれど、周囲の人に取りつく力を駆使して勝ち組の仲間入りを果たす人なんて卑怯だという考え方だったのです。
しかし、社会人になって10年以上経過した今となっては、人脈形成力の正しい意味とその重要性に気づかされています。そこで今回は、人脈形成力に対する僕の考え方の変化をお伝えした上で、将来を見越した人脈形成の重要性をお話しします。
- 人脈の必要性を知りたい方
- 人脈を形成する際のポイントを知りたい方
人脈はいらないと言える人は成功者のみ。人脈形成力は仕事をする上で欠かせません
まだ若い方であれば人脈について考えたことはないかもしれません。しかし、社会で生きていく上ではできるだけ若いうちから人脈について考えておくことをおすすめします。
結局、人脈とは信頼なので、失うことはものすごく簡単です。しかし、作り上げるには相当な時間がかかります。若い頃こそ人脈ということに意識を向け、将来に向けて種をまいておく必要があります。
社会人に人脈は必要不可欠
社会人になりたての頃の僕は、どちらかというと自分に自信のあるタイプでした。勿論、新人なので色々と教えてもらわなければできないことはありました。しかし、多くは慣れの問題であって最終的には全部自分だけでこなしていけると考えていました。
つまり、周りの人に引き上げてもらわなくても自分で成果をあげて、成功できると考えていたのです。
しかし、今でも自分に自信があることについては新人時代と同じですが、人脈の有無で仕事の効率が大きく異なることに気が付きました。
結局、自分は成長していくのですが、取り組む仕事のレベルも高まっていきます。すると、どうしても自分より詳しい人の存在に気が付きます。
もちろん、時間をかければ自分一人でもある程度の成果はあげられるのですが、詳しい人に相談しながら仕事を進める人と比べると効率性も成果の質もかなわなくなってきます。
人脈があれば、誰がどんなことに詳しいかを把握できますし、気軽に相談することができるようになります。これは、冒頭で述べたような、成功者や権力者に引き上げてもらうイメージとは異なるということがわかってもらえるはずです。
人脈を活かすことで、自分が中心となって物事を進める際に、周囲の人を巻き込み、自分の取り組みを加速させたり、視野を広げて成果の質を高めることができるのです。
出世のカギは人脈
突然ですが、出世の仕組みを考えたことはありますか?
昔は年功序列で長く働いている人から順番に出世していくというなんとも機械的な考え方でした。
しかし、最近では成果基準で出世を決める企業が増えています。ここでのポイントは、成果をあげることは勿論大切なのですが、それ以上に大切なことは出世させるかは最終的に上司が判断するということを理解しておくことです。
毎月の基本給があがるだけの出世であれば、単純に成果だけで判断してもらえるかもしれません。しかし、課長や部長などの役職ポストへの出世はそういうわけにはいきません。
何が必要になるかというと、出世を決める権限を持っている人に認められることです。
急に別の部署から異動してきた人が課長や部長のポストに任命されることってありますよね。あれがまさにそうで、他部署での働きが出世を決める権限を持った人に認められたということです。これには人脈が効いてきます。
他部署の全く知らない人をこれまであげた成果情報のみで部長ポストにあてるのはリスキーですよね。やはり、その人がどんな人であり、役職を任せてもよいかを知ったうえで決めることになります。そのためには、自分がどんな人なのかを普段から色んな人に知ってもらう必要があります。
転職、定年再雇用時にも人脈が活きる
転職はイメージしやすいと思います、人脈が広ければ、他社から引き抜いてもらえたり、独立した人についていったりという機会を増やすことができます。
これと同じことが定年再雇用についても当てはまります。定年して同じ会社に再雇用してもらうケースはそこまで影響しませんが、定年後には新しいことに挑戦したいという考えになっているかもしれません。
その際は、人脈があれば同じような考えの人と一緒に新しいことを始められます。もちろん人脈があれば必ず活きてくるわけではありません。可能性が広がるだけです。良好な人脈を形成できていればこの可能性が無限大に広がります。
人脈形成のポイント
ここからは人脈を形成する上でのポイントをお話しします。会社に属しているとの前提で、「社内の人脈形成の観点」と「社外の人脈形成の観点」に分けて説明します。
社内で人脈を形成する際のポイント
社内で人脈を形成する際のポイントは、とにかく敵を作らないことです。周囲には価値観の合わない人や考え方が異なる人はたくさんいます。それはどんな環境にいても必ず誰もが感じることです。そのような人とは積極的に関わる必要はないのですが、嫌ったり嫌われたりすることがないようにしておきましょう。
社内の場合、どこの誰が出世するのか、どんな仕事で誰と協力しあうことになるかが読み切れません。誰と関わることになっても負からのスタートになるような状況は作るべきではありませんよね。
これは余談ですが、医者の世界では教授になるときには教授選が行われます。その際に教授になられると困る立場の人から怪文書が出されることがあるそうです。つまり、本人が認識しているかはわかりませんが敵を作ってしまっていたということですね。
一般の企業であればこのようなことはないと思いますが、いずれにせよ敵は作っても得することはありません。
社外で人脈を形成する際のポイント
社外の場合は少し状況が異なります。かなり損得勘定がでてしまいますが、自分が付き合っていて得すると思える人との関係のみ構築するようにしましょう。
自分自身を成長させようと努力している人、成功目指して挑戦している人、尊敬できる人などとの関係は構築しておいて損はないです。
自分に良い影響をもたらしてくれる人との付き合いは時間をかけてでも最終的に自分にプラスになります。しかし、そうではない人との付き合いはほどほどにしておかないと時間や交際費用が無駄に消費されるだけになってしまいます。
「人脈」=「人と人の繋がり」という定義をしたのに、結局損得で付き合う人を判断しているじゃないかと思われた方も多いと思います。ここで言いたい「得」とは、自分を高めてくれるかどうかです。
他力本願で自分が得をするとかそういう話をしているのではないので誤解しないでください。社内と違って社外の交友関係は自分で選ぶことができるので、しっかりと判断できるようになりましょう。
まとめ
世の中の変化スピードが速く、不確実性の高い時代においては、最終的には人脈がものを言います。
困ったときに助けあえる人間関係、自分の考えをブラッシュアップしてくれる人、より成長させてくれる人との繋がり、同じ志を持った同志。仕事をしていると絶対に自分一人では解決できない難題にぶつかるときがきます。そんな時に自分がどれだけの人脈を構築できているのかという点が鍵になってきます。
人脈形成は一朝一夕ではできないので、将来を見越してしっかりと構築していく必要があります。若いときからの積み重ねが大切です。日頃から良好な人間関係を構築していくように心がけておきましょう。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございます。
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