会計年度をFY2020のように表すことがあるけど、どうやら会社によって期間が違うみたいなの・・・。
期間の違いは、日本寄りの考え方か米国寄りの考えかの違いだね。詳しく解説します!
会社の年度を表すときに「FY2020」や「FY2021」といった表記を使う会社が増えています。
あなたはFY2020がどの期間を表しているのかってわかりますか?
実は、この情報だけだと期間は導きだせません。
例えば、ある会社では2019年4月から2020年3月のことをFY2020と呼びます。一方、別の会社では2020年4月から2021年3月までをFY2020と呼ぶこともあるのです。
まずは、FY2020という情報だけでは正確な期間はわからないということを理解してください。その上でどのように期間が決まるのかを知っておきましょう。
先に答えを言うと、FY〇〇〇〇の期間は会計年度の期間と、日本基準と米国基準どちらかで決まります。
- FY〇〇〇〇表記の期間がどのように決まるか知りたい方
- FY〇〇〇〇表記について理解を深めたい方
FY(会計年度)表記には注意。会社によって期間が異なります
日本企業においては、年度を表す表現として2020年度や2021年度といった言葉を使っていた企業が大半でした。
会計年度が4月1日から3月31日の企業であれば、一般的なケースでは2020年度といえば2020年4月から2021年3月までの期間を表します。
会計年度が10月1日から9月30日の企業であれば、2020年度は2020年10月から2021年9月です。
つまり、年度が開始する年を基準にした表記ということです。
しかし、同じ2020年度を表す場合でも、FY2020のように表記する場合には注意が必要です。
FY表記の注意点
FYはFiscal YearやFinancial Yearの略称です。意味としては会計年度と同じです。
先ほどお伝えした通り。「2020年度」という日本語表記の場合の多くは日本基準の考え方をするので2020年の会計年度開始月から会計年度完了月までの期間を表します。
しかし、FY2020のように「FY」を使った表記の場合には企業によって考え方が異なる可能性があります。
FY表記時に企業によって期間の考え方が異なる理由は、日本と米国では会計年度の期間の考え方が異なるためです。
日本では先ほどお伝えした通り、会計年度の始まりの年基準です。2020年度は2020年の4月や10月から始まるということですね。
一方で、米国の場合は会計年度の終わりの年基準になります。つまり2020年度は2019年の4月や10月から始まるのです。
〇〇〇〇年度という表記であればほぼ100%日本よりの考え方になるので問題はありません。しかし、FY〇〇〇〇表記の場合は日本の企業であっても米国基準にしている場合があるので注意が必要ということです。
つまり、会計年度が4月から3月の企業において、FY2020が表す期間は、日本基準であれば2020年4月から2021年3月です。米国基準であれば同じFY2020でもその期間は2019年4月から2020年3月ということです。
実際には、会計年度は10月から9月の場合など様々なので、FY2020がどの期間を表すかは、
- 会計年度が何月から何月なのか
- 日本基準と米国基準どちらなのか
で決まります。
同じ表記だからといって会社によって意味する期間は全く異なりますので、常に注意が必要です。何も考えずに自分の会社と同じだと思い込んでしまうと思わぬミスが生じてしまいますよ。
まとめ
会計年度がFY表記の場合は、会社によって意図する期間が異なるので注意が必要です。FY表記の期間を知るためには次の2つのポイントを確認してください。
- 会計年度の期間(何月から何月なのか)
- 日本基準と米国基準のどちらなのか
以上、最後まで読んでいただきありがとうございます。
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