エレキギターを始めたいんだけど、必要な機材が全部揃ってる初心者セットを買えばいいのかな・・・。
初心者セットは一見便利でお得に見えるけど、初心者こそ買わないほうがいいよ。その理由を教えるね!
エレキギターを始める際に必ず必要になる機材は次の通りです。
- エレキギター
- アンプ
- チューナー
- シールド
- ピック
また、エレキギターを続けていく上でいずれは必要になる機材は次の通りです。
- ストラップ
- ギタースタンド
- ギターケース
- 教則本
- エフェクター
- ギタークロス
- ポリッシュ
- 交換用の弦
- カポタスト
何が言いたいかというと、エレキギターを始めるためには、エレキギター本体以外にもいろいろな機材が必要になるということです。
初心者の方はエレキギター本体だけでもどれを買えばいいのかよくわからないのに、アンプ?チューナー?どうすればいいのーー!ってことになってしまいます。
そんなときに、どんな楽器店でも目にする「初心者セット」。先ほどご紹介したギターを始める際の必需品が全部揃って1万円とか2万円で売られています。
初心者の方からすると必要なものが全部揃ってて値段も安くてお得。と感じられるので購入する方が多いのですが、初心者の方には初心者セットは絶対におすすめできません。
初心者セットがおすすめできない理由をお伝えした上で、さらにエレキギターを始める際の機材の選び方のポイントを解説していきます。
- エレキギターを始めようと思っている方
- エレキギターの初心者セットを購入しようと思っている方
- エレキギターの初心者セットがどんなものなのか知りたい方
エレキギターの初心者セット。お得に見えるが初心者こそ買ってはダメ
エレキギターを始めようと思って楽器店に行ったり、ネットで検索すると必ず出会うものといえば「初心者セット」です。
セットの種類は価格によってもさまざまですが、どんなセットでも必需品であるエレキギター本体、アンプ、チューナー、シールド、ピックは必ずといっていいほど入っています。
ギターを始めるための必需品が全て揃っていて価格も安い。ついつい購入したくなる気持ちはわかりますが、ちょっと待ってください。
僕は元バンドマンでエレキギターも20年以上プレイしてきました。わたしの周りにも初心者セットを購入してエレキギターを始めたという方がたくさんいます。しかし、その90%以上の方が初心者セットを購入して後悔している、もしくは初心者セットは必要なかったと感じているという状況です。
多くの方が満足できない初心者セット。初心者の方こそ初心者セットは購入しないほうがよい理由は次の通りです。
- エレキギターの質が悪い
- アンプの質が悪い
- チューナーの質が悪い
- シールドの質が悪い
- 機材の質が悪いためモチベーションがあがらない
- 機材の質が悪いためすぐに買い替えたくなる
初心者セットの根本的の問題は質がいまいちなことです。誤解しないで欲しいのですが、価格の割に質が悪いわけではありません。そもそも価格が安いので価格相当の質になっているためダメなんです。
価格が安くてお得に見えるかもしれませんが、典型的な「安かろう悪かろう」なんです。
エレキギターの質が悪い
初心者セットがおすすめできない一番の理由は「エレキギターの質が悪い」ことです。安いギターが全てダメとは言いません。しかし、初心者であるからこそ、安いだけのギターは次の理由でおすすめできません。
- 弾いていて楽しくない
- 弾きにくいので上達しにくい
- チューニングがすぐにズレる
- 少し弾けるようになってくるとすぐにもっといいギターが欲しくなる
まずはギターがどんなものなのか試したいから安いものでいい。練習して上手くなった時にもっといいギターが欲しいと感じれば買い替えればいい。こんな風に考える初心者の方が多いです。
しかし、そんな風に考えている方は特に初めてのギターは少し高くて質のいいものを選んでおくべきです。
どうしても高いギターと安いギターでは音が全然違いますし、弾き心地も雲泥の差です。また、バンドを組んでライブに出るなんてことになったら絶対にもっといいギターが欲しくなります。
買い替えるくらいなら最初から少しいいギターを買っておくほうが、上達も早くなるし買い替えにかかるお金も節約できるしといいこと尽くしです。
アンプの質が悪い
初心者セットはエレキギターの質も悪いのですが、アンプの質も悪いです。まぁ自宅の練習用のアンプなので音が鳴ればなんでもいいといえばいいです。
しかし、その考えならセット品と同じくらいのお金で中古で探せば1ランク上のアンプを購入できます。
探しに行く手間は発生しますが、長く使えるものなのでそれくらいの手間は惜しんではいけません。
また、いまではパソコンやタブレットを経由してギターの音を鳴らすこともできるのでそもそもアンプがなくてもギターの練習環境は整えられます。スタジオ練習を基本とすることでアンプが不要になるかもしれません。
初心者セットに手を伸ばす前にどのような環境で練習するのがいいか考えてみてください。
チューナーの質が悪い
初心者セットで最も質が悪い傾向が強いのがチューナーです。初心者セットのチューナーは完全なおもちゃです。使い勝手が悪いし見た目もカッコ悪いです。
チューナーはバンドを組むことになったらライブ中でも使えるものが必要になります。最初からそれを見越して購入しておくほうがよいですよ。
ちなみに初心者セットについているチューナーでもいいくらいなら、スマホアプリのチューナーで十分です。僕は遊びのときは「GuitarTuna」というアプリでチューニングしていますが、特に問題なく使えますよ。
シールドの質が悪い
初心者の方にとってはシールドなんてどれも同じに感じるかもしれません。というか感じるはずです。僕もギターを始めた頃はシールドなんてどれでもいいと思ってましたからね。
しかし、シールドはエレキギターにとっては音質に影響する大事な機材の1つなんですよ。初心者セットについているようなシールドはライブでは使えませんし、壊れやすいのでおすすめできません。
ライブに出るころにはアンプとギターの間にチューナーやギターの音質を変えるためのエフェクターを置くことになるのでシールドも2本以上必要になります。そこそこいいシールドを揃えておくことがおすすめです。
機材の質が悪いためモチベーションがあがらない
先ほどギターの質が悪いことによる影響としてもお伝えしましたが、機材の質が悪いとモチベーションがあがりません。なぜなら弾きにくいし音もよくないので、弾いていて楽しくないからです。
もちろん、初心者だからというのは要因の1つです。しかし、初心者でもそこそこいい機材を使っていれば楽しんで演奏することができます。
店がセットにしてくれた機材を使うことよりも、自分で1つづつお気に入りの機材を購入してからギターを始めるほうが機材への愛着もわくので、長く続けるモチベーションにもなるし、楽しく演奏できるしといいことばかりです。
機材の質が悪いためすぐに買い替えたくなる
機材の質なんて初心者にはわからないと思いますよね。まぁ最初の数か月は特に気にならないかもしれません。
しかし、そのうち機材の質が気になり始めます。
ギターを始めるまでは、好きなバンドのギタリストが使っている機材なんて気にならなかったかもしれません。でも、ギターを始めてからは誰がどんな機材を使っているのかが気になって仕方なくなりますよ。
すると自然と機材について詳しくなるので、自分の持っている機材の質の悪さが無視できなくなってきます。
いくら初心者セットが安いとはいえ、無料ではないので、買って数か月で新しい機材に買い替えるのであれば最初からいい機材を買っておくほうがお得です。
エレキギター初心者が揃えるべき機材と選び方
エレキギターを始める際に初心者セットを買わないほうがよいことはご理解いただけましたか。
では、どうやって機材を選べばいいのでしょうか。ギターを始める際の必需品である、エレキギター本体、アンプ、チューナー、シールド、ピックについてそれぞれ選び方のポイントをお伝えします。
エレキギターの選び方
エレキギターの選び方でおすすめなのは、好きなバンドのギタリストと同じメーカーで手の届く価格帯のギターを選ぶことです。
エレキギターのメーカーって実はものすごくたくさんあります。
ギターによってメロコア向きだったり、メタル向き、ロック向きというなんとなくの方向性が決まっています。好きなバンドのギタリストが使っているメーカーであればあなたの好きな音楽のジャンルとギターメーカーが極端にずれるということを防げます。
しかも同じメーカーのギターを使っているという満足感が得られるためモチベーションを高めやすいです。
僕個人的にはGibson、Fender、Gretsch、ESPから選んでおけば間違いないとは思います。
潤沢な資金があるならPaul Reed Smith(PRS)が一押しなんですが。初心者がいきなり買うには調子に乗りすぎな気もします・・・。
予算が厳しいのであれば安くてもそこそこ品質のよいFERNANDESなんかもおすすめです。結構プロの方も使っているメーカーですので安心です。
アンプの選び方
自宅用で一押しのアンプはマーシャルです。プロでも使っている人が一番多いメーカーですし、自宅用の小型アンプでもかなりかっこいい音を鳴らすことができます。
その他だとローランドやオレンジなんかもおすすめできます。可愛いアンプがよければオレンジで決まりですね。
チューナーの選び方
チューナーはKORGのDT-10で決まりです。これさえあればバンドを組んでからもずっと使えますし、見た目もかっこいいのでテンションもあがります。
楽器店でもおすすめされるチューナーのはずです。疑わしい方は実際に店にいって店員におすすめを聞いてみてください。きっと、KORGのDT-10がおすすめされるはずです。
シールドの選び方
実はエレキギターの周辺機器のなかでシールドが一番奥が深い機材かもしれません。音を伝える信号線の素材、太さ、ノイズを除去するための素材や構造、ギターと接続するための金属パーツの素材と質。素人には理解できない要素の差で音質やノイズ性能が変わってきます。
同じ長さのシールドでも数百円から数万円まで価格もバラつきますからね。
初心者の方であれば長く使えてライブなどでも自信をもって使えるMONSTER CABLEやPROVIDENCEのケーブルがおすすめです。見た目もオシャレですよ。
ピックの選び方
ピックは1枚100円で購入できるので色々と試してみて自分にあうものを選ぶことがおすすめです。形、サイズ、素材、まずは店舗にいけば数十種類のピックが置いてあるので、手にとってみて何個か違うタイプのピックを買ってみてください。
初心者の方におすすめなのはおにぎり型で少し厚くて硬いタイプです。最初のうちはピックで弦をはじくときに力負けしてしまうので、大きくて硬いほうが弾きやすいです。
最初に気に入ったピックでも、ギターに慣れてくるとともに好きなタイプのピックが変わってきます。最初に決めたタイプに固執しないで色々試してみてください。
僕は最終的にはナイロンのJazzIIIというピックに落ち着きました。かなり弾きやすいので初心者の方にもおすすめですよ。
まとめ
エレキギターを始める際に初心者の方がついつい購入してしまう「初心者セット」をおすすめしない理由をお伝えしました。何か新しいことを始める際に形から入る人っているじゃないですか。エレキギターこそ形から入るべきだと思っています。
機材の質が今後の上達速度や続けていけるかどうかに密接に関わってきますからね。
ぜひ、最初の機材との出会いを大切にして、1つ1つの機材を選んでいただければと思います。
エレキギターを上達するための練習方法がが知りたい方はあわせてこちらの記事もご覧ください。
また、エレキギター初心者におすすめの練習曲が知りたい方はあわせてこちらの記事もご覧ください。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございます。
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