株やFXのテクニカル分析で使うボリンジャーバンドの中央線って何を意味するのかな・・・。
実は移動平均線なんだよ。但し、何日移動平均線なのかは設定によって違うから要注意!
株やFX、最近だと仮想通貨のチャートをテクニカル分析する際に必ず使うパラメータといえばボリンジャーバンドですね。
ボリンジャーバンドには中央線と標準偏差ラインがあることはご存じだと思います。しかし、中央線が何を意味するのかをきちんと理解していない方も多いのが事実。
わたしもボリンジャーバンドを使い始めたときは中央線という独自の指標なんだと思ってました。
でも、あれって実は移動平均線なんですよね。
今回お伝えしたいことはボリンジャーバンドの中央線は移動平均線ということなので、これで完結。でもいいんですが、もう少し実際のチャートを用いて解説しますね。あと、注意点も解説していきます。
- ボリンジャーバンドの中央線が何を意味するか知りたい方
- ボリンジャーバンドの中央線を見る際の注意点を知りたい方
ボリンジャーバンドの中央線は移動平均線
何度も繰り返しますがボリンジャーバンドの中央線は移動平均線です。
と言われて、はいそうですか。と納得できますか?できませんよね。
では、実際に中央線=移動平均線であることを確認していきましょう。
以下の図は日経平均のチャートにボリンジャーバンドと25日移動平均線を表示したものです。
赤色のラインがボリンジャーバンドの中央線で、青色のラインが25日移動平均線です。
どうですか?一致して・・・いませんね。
そうなんです。ボリンジャーバンドの中央線は移動平均線とはいうものの、何日移動平均線なのかは設定によります。
実は、先ほどお見せしたボリンジャーバンドの期間は20日です。
ボリンジャーバンドの期間を変えると、中央線も標準偏差ラインも変わります。
ボリンジャーバンドは、期間で設定された移動平均線と、その標準偏差で表される指標であるためです。
つまり、先ほどのチャートで20日移動平均線を表示すればボリンジャーバンドの中央線と一致するはずですね。実際にやってみましょう。
どうでしょうか、先ほどとは違って、ボリンジャーバンドの中央線の赤色のラインと20日移動平均線の青色のラインが完璧に一致していますよね。
これで、ボリンジャーバンドの中央線が移動平均線であることは信じてもらえたはずです。
ボリンジャーバンドの中央線を見る際の注意点
ボリンジャーバンドの中央線は、ボリンジャーバンドの期間で設定した日数の移動平均線であることは理解いただけたはずです。つづいてはボリンジャーバンド中央線を見る際の注意点です。
ズバリ、ボリンジャーバンドの期間設定はサイトによって異なります。そのため、期間設定を認識してボリンジャーバンドを見ないと分析結果が変わってきてしまうのです。
よく見るサイトのボリンジャーバンドの期間設定が20日だとしても、他のサイトも同じとは限りません。つまり、ボリンジャーバンドの中央線が20日移動平均線だと思い込んでしまうと思わぬアクシデントに見舞われます。
わたしはチャートを分析する際にはTradingViewというツールを使用しています。TradingViewではボリンジャーバンドの設定は自分で変更できます。そのため、ボリンジャーバンドの中央線が何日移動平均線を表しているのかは自分で設定を確認すれば把握できます。
以下がTradingViewでのボリンジャーバンドの設定画面です。期間の設定が20になっていることがわかると思います。
他のサイトの場合はボリンジャーバンドの設定を変更できないケースが多いです。そのような場合、親切なサイトであれば何日移動平均線かをどこかしらに明示しているはずです。
例えばみんな大好き株探の場合は、25日移動平均線になっています。つまりボリンジャーバンドの期間設定が25日というわけです。
グラフの左下の枠にMA(25)と表示されていますよね。これが中央線が25日移動平均線であることを意味するのです。
このようにボリンジャーバンドを見る際は、ボリンジャーバンドの期間設定が何日になっているかを必ず確認しましょう。そうしないと分析結果が変わってきてしまいますからね。
まとめ
ボリンジャーバンドの中央線は移動平均線であること。何日移動平均線なのかはボリンジャーバンドの期間設定によって異なること。を解説しました。
いままでなんとなくボリンジャーバンドを見ていた方には役に立つ情報だったのではないでしょうか。
特に、サイトによってボリンジャーバンドの設定が異なり、その結果中央線や標準偏差ラインが異なるという点は盲点だったはず。
ぜひ、正しく理解してボリンジャーバンドを活用してみてください。
わたしが普段使っているテクニカル分析ツールのTradingViewは大変おすすめです。多くのトレーダーの方が実際に使ってトレードしているツールですので、ぜひ活用してみてください。無料でも使えますので気になる方は無料で試してみてください。 TradingViewの登録はこちら
以上、最後まで読んでいただきありがとうございます。
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